ドクターイエローは4号車だけ上の部分が白いです。ホームでドクターイエローを見るとわかりにくいのですが、上から見ると一目瞭然。
実は最初は黄色でした。白に塗り替える理由があっため塗り替えられたのですが、この謎をこちらの記事でご紹介していきます。
- ドクターイエローが好き
- ドクターイエローの4号車だけ上の部分が白いのが不思議
- ドクターイエローについて知識を深めたい
ドクターイエローはもともと全て黄色だった
現在、日本の新幹線の安全を守ってくれているドクターイエローはT4編成とT5編成の2車両です。
2001年に、700系新幹線をベースとし導入されました。最高速度270km/hです。
こちらもともとは4号車上部も黄色でした。
しかし、2006年に黄色から白に塗り替えられました。
ドクターイエローの4号車だけ屋根が白い理由
上から見るとドクターイエローの4号車だけが上の部分が白いのがわかります。
黄色から白色に塗り替えられたのは、太陽の光の熱を吸収しにくくするためです。
ドクターイエローの黄色は太陽の熱を吸収しやすい
ドクターイエローは上の部分まで全てが黄色です。
かし、黄色いは白に比べると太陽の熱を吸収しやすい色です。
そこでどうしたらいいか?ということで白く塗り替えられました。
ドクターイエローの4号車には精密機器が多数ある
4号車には精密機器が搭載されています。レールのとても細かいところをチェックする器械にとって太陽光の熱も影響を及ぼします。
そのため、車体の温度が上がることを防ぐ必要がありました。
このような経緯で、2006年に白くぬりかえられました。
ドクターイエロー4号車にはモーターが無い
ドクターイエローは車両ごとに役割がありますが4号車の仕事はレールのチェック。
こまかな振動をチェックします。そのため4号車だけはモーターがありません。
モーターの振動が検査結果に影響を与えては困るからです。
モーターの動きすら検査結果に影響してしまうというかなり精密検査をしているということです。
ドクターイエローの4号車はレールのゆがみをチェックする大事な車両
ドクターイエローの4号車ではレールのゆがみをチェックします。そして検測されたデータは軌道検測室にいる検測員にすぐ届けられます。
軌道検測室には検測員が3人います。3人はデータを分析のプロ。モニターのレールのゆがみの波形が折れ線グラウフでモニターに表示されるのですが基準値以上の数値がでていないかチェックします。
問題があれば、どこで問題があったか記録します。
東京駅の17番線と18番線の間は超・大事な場所!
レールに問題があった場合、どうやって記録するか。どこに歪みがありました。と正確に記録する必要があります。
記録の方法。それは「ゼロ地点からどのくらいの場所でどのくらいの歪みなのか」というかたちで記録します。
このゼロ地点、起点はもちろんドクターイエローの出発駅である東京駅。でも東京駅も大きいのでピンポイントでゼロ地点を決めなくてはなりません。
そのゼロ地点は東海道新幹線の17番線と18番線の間になっています。
まとめ
今回はドクターイエローの4号車だけ車体の上の部分が白い理由についてご紹介しました。
色ひとつをとっても、車両の点検に影響を及ぼしてしまうとのことで、細かいところに至るまで考えられていることがわかります。
ドクターイエローのおかげで私たちは安心して新幹線に乗ることができています。今後もドクターイエローには走り続けてもらいたいですね。
ドクターイエローについてはそろそろ引退の可能性も考えられます。ドクターイエローの引退はいつ?寿命は?次回の全般検査は?にて引退時期について考察しています。