2024.6.13更新
JR東海所属のT4編成は2025年1月に引退ということが正式に発表されました。
JR西日本所属のT5編成は2027年まで走行予定です。(未定)
後継車両としてN700Sにドクターイエローの検査機材が導入され走行予定とのことです
ドクターイエローの引退Xデーが迫っています。
それもそのはず、T4編成は2001年から。T5編成は2005年から走り続けており、T4編成においては既に20年以上走っていることになります。
そして2023年12月12日、JR東海からドクターイエローについて公式な発表がありました。
こちらの記事ではドクターイエローの引退の最新情報についてお伝えしています。
ドクターイエローの引退はいつ?2025年1月にT4編成の引退が決定
2024年6月13日にJR東海よりT4編成は2025年1月に引退が正式に発表されました。
今後、車両基地での撮影会や体験イベント等、開催されるそうで、T4編成が引退後もJR西日本所属のT5編成は2027年まで走行予定とのことです。
JR東海ニュースリリース(PDFにて発表されたため、PDFにとびます)
ドクターイエロー引退後の後継車両について
ドクターイエローの引退と以降の検査の方法について2023年12月12日にJR東海から公式な発表がありました。
今後はN700Sの車体にドクターイエローの検査機能を積んだかたちで走行がされる予定です。
今後、最新技術により営業車両で検査ができるようになる。2027年から、運用開始予定。というものです。
JR東海ニュースリリース(PDFにて発表されたため、PDFにとびます)
ドクターイエローと言及されているので2027年までにドクターイエローは役目を終えると捉えて問題なさそうです。
ドクターイエローの後継車を作っている情報も全くないことから、技術向上により他のかたちで検査ができるようになると予想されていましたが、ついに現実となりました。
2027年までにドクターイエローは役目を終えるとJR東海から公式に発表がされたことになります
ドクターイエローの引退 既に700系は引退している
2018年頃からドクターイエロー引退説が囁かれ始めました。
それはドクターイエローの元になっている700系が引退することになったからです。
現在走っているドクターイエローは700系の試験車両を元に作られています。
しかしこの700系、既に引退しています。
現在は700系の後継者であるN700Aが走っています。
ドクターイエロー700系とN700A系の違いは時速
ドクターイエローの元になっている700系とN700Aの最大の違いは時速です 。
700系は最高時速270 km です。
それに対して、 N700Aの最高時速が285 km です。
ドクターイエローは700系がベースなので最高時速は270 km。
十分早いのですが、N700Aののぞみ等に比べると遅いのが現実です。
東海道新幹線のダイヤはとても混雑しています。
そんな中ドクターイエローだけがゆっくり走られるのは困るという見方もできそうです。
ドクターイエローの健康診断から引退時期を読み解く
新幹線は人間で言う健康診断のように定期的に車両から全ての部品を取り外し、細かいところまで検査を行っています。
新幹線にもし、異常があったら人間の命に関わる事なので強制的に検査をする決まりとなっています。
日本の新幹線は事故が全く事故が無いのもしっかり検査をしているからです。
新幹線の健康診断は「全般検査」
新幹線の健康診断のの名前は「健康診断」ではなく「全般検査」と言います。
この「全般検査」は新幹線の種類によって日数条件、走行距離条件が決まっています。
例えば E5~E7系、N700系列は160万km ごとに行わなくてはならないことになっています。
ドクターイエローの最後の全般検査は2020年5月。次回の検査で引退説
ドクターイエローが最後に全般検査をしたのが2020年の5月です。
その前は2015年の夏。
ドクターイエローは10日に1度の運行なので、他の新幹線と比べると走行距離はざっくり考えて10分の1になります。
なので走行距離は他の新幹線よりは短いくなります。
走行距離が短ければ、老朽化のスピードもゆっくりになるはずです。
次回の全般検査は恐らく2023-2025年頃になるかと思われます。
新幹線の寿命は13年。ドクターイエローの寿命は?
新幹線電車にも寿命があり、JR東海は基本的に13年としています
とはいえドクターイエローは他の新幹線に比べ走行距離は少ないので一緒にはできないでしょう。
初代ドクターイエローの寿命は11年
初代ドクターイエロー922形0番代T1編成は、廃車されたのは1975年。
11年の寿命でした。
ドクターイエローT2編成の寿命は27年
次の922形10番代T2編成は1974年に製造され、2001年に廃車となりました。
27年の寿命でした。
ドクターイエローT3編成の寿命は26年
922形20番代T3編成は1979年に製造されて2005年に廃車となっています。
寿命は26年でした。
現在のドクターイエローは JR東日本が定める新幹線の寿命よりも大幅に長く走り続けています。もし今のドクターイエローも同じように行くのなら、引退時期そろそろと考えてもおかしくありません。2026年-2031年ぐらいでしょうか。→予想通り2027年までに引退となりました
まとめ
全般検査の頻度から引退は2026年頃になるかと予想をしていましたが、予想通り2027年までに引退となりました。
700系がすでに引退してしまっている中で、長くは走らないでしょう。
もちろん、ドクターイエローの走行距離は他の700系よりも大幅に短いでしょうからまだまだ走り続けてもおかしくないという意見も納得できます。
しかし既に20年以上走り続けています。線路の検査技術もドクターイエローT4,T5が誕生した時よりも発達していることは確実で、実際JR東海は、営業車両で検査ができるよう最新技術での検査体制を整えています。
いずれにしてもドクターイエローの引退を考えると胸が締め付けられる思いです。今後も最新情報をお伝えしていきます。
ドクターイエローの運行予想日の参考になるサイトとして、文春オンラインさんにご紹介いただきました!→一度は見てみたい! あの黄色い新幹線「ドクターイエロー」の“時刻表”があった ドクターイエロー記念館