川端康成の有名な小説である「伊豆の踊子」がその名の由来となった特急「踊り子」。
1981年10月に運転を開始して以来、運用方法や車両を変えながら、現在は東京から伊豆までを走るJR東日本の特急列車として、伊豆の旅を彩っています。
今回はそんな特急「踊り子」についてご紹介していきます。
この記事は、
- 特急「踊り子」を見てみたい!
- 特急「踊り子」に乗ってみたい!
- 東京・伊豆方面に旅行の予定があるが、移動手段で悩んでいる
という方におすすめです。
特急「踊り子」の予約方法
特急踊り子は基本的に全席指定席となります。 自由席はありません。
そのため、事前に指定席特急券を購入する必要があります。
ただし、座席を指定しないで乗車することも可能で、その場合は「座席未指定券」を購入します。
えきねっとがおすすめ
特急「踊り子」の予約は、スマートフォンでJR東日本の列車予約サービスである「えきねっと」を利用して行うことができます。
えきねっとではクレジットカード決済のみなので、現金で決済したい!という方は「指定席発売機」か「みどりの窓口」で購入しましょう。
- えきねっとでの予約の流れ
- えきねっとに会員登録
- クレジットカードで決済
- スマートフォンで特急券を購入したのち、「指定席発売機」で発券
えきねっとでお得に乗る方法
お得に特急「踊り子」に乗りたい!という方には、えきねっとの早割「お先にトクだ値」での購入をおすすめします。
乗車する当日の午前1時40分までの購入で30%引きになります!
とてもお得ですよね。
予約は、乗車日の1か月前から行うことができます。
割引になる対象区間もみておきましょう。
東京・品川・池袋・新宿・渋谷・川崎・武蔵小杉・横浜~湯河原・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田
が対象区間です。
「指定席特急券」と「座席未指定券」
特急「踊り子」では、2021年3月に自由席が廃止され、その代わりに「指定席特急券」と「座席未指定」の2種類のきっぷが発売されることになりました。
なにが違うの?と思いますよね。
それぞれどんな券なのか見ていきます。
「指定席特急券」は乗りたい列車の号車と座席番号を予約する券です。
「座席未指定券」は自由席の代わりになる券で、乗車当日に乗ることができるけど座席は指定されていません。
料金はどちらも同じです。
また、追加料金なしで座席未指定券から指定席特急券に変更もできます。
「座席未指定券」を購入した方は、列車に乗ってから、各座席の上についているランプを見て「赤」のランプが点灯している座席に座ります。
ちなみに、黄色のランプが点灯している場合は次の駅でその座席に座る乗客が来るので、すでに座っている方は降りる準備をしましょう。
緑色のランプが点灯している座席は指定されているので座ることができません。
このサービスはすでにJR東日本の特急列車である「あずさ」や「ひたち」などに導入されています。
画期的なサービスですよね!
特急「踊り子」のおすすめの座席
特急「踊り子」の座席を指定する際におすすめの席は、「A席」です。
特急「踊り子」は窓から見える「相模湾」がみどころ!
そんなみどころを最大限に楽しめるのは海側の席であるA席です。
ただ、A席はとても人気なので早くに埋まってしまいます。
もしA席が埋まってしまっている場合は、東京方面であれば奇数席、伊豆方面であれば偶数席が窓側になるので、そちらに座りましょう。
窓枠を気にせず景色を楽しむことができますよ。
特急「踊り子」のみどころである海の風景ですが、「片瀬白田~伊豆稲取」間は海に最接近します!
また、天気が良く伊豆の島々が見える時には、車掌さんが車内放送してくれるそうです。
特急「踊り子」の運転日と時刻表
特急「踊り子」の最新の運行状況はJR東日本の公式サイトから確認できます。
特急「踊り子」の運転区間
特急「踊り子」は、「東京」から「伊豆急下田」を結ぶ道のりを走っています。
(一部、「新宿~伊豆急下田」や「東京~修善寺」を走行区間とする列車もあります。)
そんな、特急「踊り子」の停車駅はこちらです。
- 「東京」~「伊豆急下田」間
東京・品川・川崎・横浜・大舟・小田原・湯河原・熱海・網代・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田
- 「東京」~「修善寺」間
東京・品川・川崎・横浜・大舟・小田原・湯河原・熱海・三島・三島田町・大場・伊豆長岡・大仁・修善寺
- 「池袋・新宿」~「伊豆急下田」間
池袋・新宿・渋谷・武蔵小杉・横浜・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田
(池袋は「伊豆急下田」~「池袋」の上りのみとなっています。)
東京の街中から伊豆まで約200㎞もの距離を走ってくれているんですね。
特急「踊り子」の料金
特急「踊り子」の料金も気になりますよね。
区間と車両(指定席orグリーン車)別に見ていきましょう。
- 「東京」~「横浜」
指定席1530円 グリーン車2310円
- 「東京」~「熱海」
指定席3570円 グリーン車5440円
- 「東京」~「伊東」
指定席4000円 グリーン車5770円
- 「東京」~「伊豆急下田」
指定席6170円 グリーン車8350円
- 「東京」~「修善寺」
指定席4570円 グリーン車 設定なし
料金はこのようになっています。
普通車もグリーン車も大きな窓になっていて、海の雄大な景色を楽しむことができます。
ちなみに、グリーン車の客席には頭の部分にクッションがついているので長旅でも疲れにくいそうですよ。
特急踊り子号!元は特急「あずさ」や「かいじ」だった?
特急「踊り子」の特徴はE257系を改造した車両です。
元々、このE257系はJR東日本の特急「あずさ」や「かいじ」として活躍していました。
1981年から走り始めた185系の列車「踊り子」の車両は、2021年3月に引退しています。
元祖「踊り子」とは列車自体が変わっているのですね。
そんな歴史ある特急「踊り子」の車両も見ていきましょう。
特急「踊り子」の車両
車体のカラーは「ペニンシュラブルー」を基調とし、伊豆の空と海の色をイメージしたものとなっています。
客室は、グリーン車が拡大して窓際にコンセントが設置されるなど、より機能的で贅沢な造りになりました。
車両編成は、1~9号車が東京・新宿から伊豆急下田を結ぶ指定席、10~14号車が東京から修善寺を結ぶ指定席です。
(4号車がグリーン車)
ちなみに、先頭車両はそれぞれ、東京方面に向かう際は9号車と14号車
伊豆急下田・修善寺に向かう際は1号車と10号車となっています。
途中の熱海では列車の切り離しや連結を行うのでそちらも楽しみですね。
まとめ
今回はJR東日本の特急列車である踊り子についてご紹介しました。
海の景色を間近に楽しめる特急「踊り子」で、風情ある伊豆の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
グレードアップしたサフィール踊り子もおすすめです